小寶 ‘杜間道のおまけ話’ |
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手廻しの鉛筆削り | |
ごーりごーりごーり・・・ 木が削れる音。 レバーを挟んで鉛筆を入れ、廻した後に抜いた鉛筆の木肌から薫る木のにおい。 鋭く尖った筆先を紙に向けると、その度毎に小さな小さなきれいな気持ち。 大げさですが私はこの機械を扱う儀式と気分が大好きです。 ながいこと鉛筆削りを狙っていました。 プラスチックでできてるとちょっと好みじゃないし、 形や色もイメージがありました。(それは今思えば日本のフォルムだったと思います。) ですが、思うようなものは見つかりません。 とうとうドイツ製のものを買いました。 鉄でできたそれはつくりもカッコもいかにもドイツ製。 私の理想形はもう、日本では作っていないと思っていました。 ところがこれ。 日本製です。 数年前から作られはじめました。 「長く使える鉛筆削りを」というメーカーの思いがこれを具現化させました。 茨城県と沖縄県の工場でつくられています。 これです。これ!形、色、削り心地、つくりの丁寧さ! そしてそしてなんと値段が・・・・!! 何でこのつくりでこの性能で日本でつくってこの値段で売れるのでしょう! これぞ日本の底力。 凄い凄い凄い! たかが鉛筆削りにそんなに興奮しなくてもと思いますが、たかがに一生懸命になれる日本人が 私は嬉しいです。 みわ記 2014 8月 |
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